動物園・水族館ニュース日刊 Zoo Ring: 鴨川シーワールドでゴマフアザラシの幼獣保護他今日押さえておきたい動物園・水族館ニュースセレクション

セレクション 2016年5月18日号

忙しい人のために今朝のニュースフラッシュから、特に興味深いニュース・記事をピックアップしました。
なお、「※」は当ブログスタッフのコメントです。ネタバレも含まれておりますので、そういうのを気にされる方は、ニュースフラッシュをご参照ください。

ゴマフアザラシ。Wikimediaより。ライセンス情報。

本日のみどころ

　毎日動物園・水族館関連のニュースをチェックしていて、この季節思うのはやっぱり春は繁殖の季節なのだなということです。
　成長の早い野生の生きものたちは、生まれて1～2か月もしないうちに親離れを始めてしまうのですが、そこで、独り立ちできずに命を落とすことも多いのが、また野生ということでもあります。
　本日、ズーラシアのFacebookで、そういった野生動物を見つけたときの冷静な対応方法についての解説があります。昨日もYahoo!のニュースで「「善意」あだバイソン安楽死（新しいウインドウで開きます）」などという記事が掲載されており、悲しい思いをしたばかりでした。
　
　ところが一方で実は、鴨川シーワールドで野生のゴマフアザラシの幼獣保護のお知らせがあったのです。まず参考までに、健康な状態の幼獣がどのようなものなのか、男鹿水族館GAOの最近のブログ記事「親離れ（新しいウインドウで開きます）」で見ておいてください。今回保護された幼獣がいかにガリガリか、分かっていただけるものと思います。
　あくまで施設に余裕があるという前提がなければ保護飼育はできないわけで、動物園に連れて行けばどうにかしてもらえるという誤解だけはしてはいけませんね。
　保護されたからにはこの子がいつか元気な姿を現してくれることを祈るばかりです。
　
　うまく育つとどれくらいまで生きられるのか、本日の伊勢シーパラダイスのブログ記事も参考にしてください。
　
　堅苦しくないところでは本日、名古屋港水族館と天王寺動物園で、それぞれ脱力系の記事が公開されています。こういった記事を見て緊張を解いてからお仕事に取り組むのは、とてもいいことかもしれませんよ。