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2014年7月23日水曜日

コラム シロイルカの出産に向けて

島根県立しまね海洋館アクアスでシロイルカのアーリャが出産間近となっています。
その時になって慌てないように、シロイルカの、主に水族館での繁殖に関する情報についてまとめておきます。
(画像はWikimedia Commons より。 著作権情報等

シロイルカとは


  • ベルーガという呼び方のほうがなじみがあるかも知れません。
  • 体色は名前のとおり白一色です。子どもは灰色です。
  • 野生では北極近くの海に棲むイルカの仲間です。
  • 体長は5m~3m。イルカとしては大型です。
  • 背びれがありません。
  • おでこがでっぱっていて、この部分がメロンとよばれます。エコーロケーション(音で周囲の様子をさぐる)に重要な役割を果たしています。
  • 音で仲間とコミュニケーションをとります。人にも聞こえる音なので、「海のカナリア」とも呼ばれます。参考(YouTube) : 鴨川シーワールド しゃべるベルーガ
  • 首が自由に動きます。口の自由度も高く、「バブルリング」を作ることができます。
  • 野生では10万頭程度生息していると考えられています。絶滅危惧種です。
  • 表情豊かで人懐こく、人気のある動物です。

参考 : Wikipediaのシロイルカの記事

水族館での飼育状況

日本では、2014年7月現在

  • 鴨川シーワールド
  • 八景島シーパラダイス
  • 名古屋港水族館
  • しまね海洋館アクアス

の4館で飼育展示されています。
現在アクアスでは計6頭のシロイルカが飼育されています。参考 :新シロイルカプールOPEN! - しまね海洋館アクアス-AQUAS-

水族館での繁殖状況


  • 飼育下での繁殖例はあります。
  • 海外では人工授精の実績もあります。
  • 日本では2004年に名古屋港水族館が初の飼育下繁殖に成功しました。参考 : 名古屋港水族館 ベルーガのプロフィール
  • 今回話題のアクアスでも繁殖実績があり、妊娠中のアーリャの子、シーリャが間もなく5才になります。
  • 最近では2012年6月に八景島シーパラダイスで赤ちゃんが生まれています。


知っておきたい事実

飼育下での繁殖は成功例ばかりではありません。また、ある程度育つまでは安心できるものでもないようです。

アクアスのブログで一般に向けて詳細に報告されていますが、水族館の体制はこれ以上は考えられないくらいの万全のものでした。最後は緊急でプールの水を抜いてまでして赤ちゃんを助けようとしています。徹夜でしたでしょうに、何人もの人が入って母親のナスチャを押さえている写真が今でも見られます。それでも助けられなかった...
また、名古屋港水族館のように、生後数年してから急死ということもあります。
決して安心して眺めていられるものではないのです。

アーリャが無事出産し、子どもが無事育つことを祈りましょう。

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