その時になって慌てないように、シロイルカの、主に水族館での繁殖に関する情報についてまとめておきます。
(画像はWikimedia Commons より。 著作権情報等)
シロイルカとは
- ベルーガという呼び方のほうがなじみがあるかも知れません。
- 体色は名前のとおり白一色です。子どもは灰色です。
- 野生では北極近くの海に棲むイルカの仲間です。
- 体長は5m~3m。イルカとしては大型です。
- 背びれがありません。
- おでこがでっぱっていて、この部分がメロンとよばれます。エコーロケーション(音で周囲の様子をさぐる)に重要な役割を果たしています。
- 音で仲間とコミュニケーションをとります。人にも聞こえる音なので、「海のカナリア」とも呼ばれます。参考(YouTube) : 鴨川シーワールド しゃべるベルーガ
- 首が自由に動きます。口の自由度も高く、「バブルリング」を作ることができます。
- 野生では10万頭程度生息していると考えられています。絶滅危惧種です。
- 表情豊かで人懐こく、人気のある動物です。
参考 : Wikipediaのシロイルカの記事
水族館での飼育状況
日本では、2014年7月現在- 鴨川シーワールド
- 八景島シーパラダイス
- 名古屋港水族館
- しまね海洋館アクアス
の4館で飼育展示されています。
現在アクアスでは計6頭のシロイルカが飼育されています。参考 :新シロイルカプールOPEN! - しまね海洋館アクアス-AQUAS-
水族館での繁殖状況
- 飼育下での繁殖例はあります。
- 海外では人工授精の実績もあります。
- 日本では2004年に名古屋港水族館が初の飼育下繁殖に成功しました。参考 : 名古屋港水族館 ベルーガのプロフィール
- 今回話題のアクアスでも繁殖実績があり、妊娠中のアーリャの子、シーリャが間もなく5才になります。
- 最近では2012年6月に八景島シーパラダイスで赤ちゃんが生まれています。
知っておきたい事実
飼育下での繁殖は成功例ばかりではありません。また、ある程度育つまでは安心できるものでもないようです。- 名古屋港水族館の初の飼育下繁殖個体は2008年に4才間近で亡くなっています。参考 : 名古屋港水族館 ベルーガ No.7「ベル」の成長記録(平成16年~平成20年)
- アクアスでもアンナの赤ちゃんが2009年9月に生まれたばかりで亡くなっています。参考 : アクアスブログ アンナの赤ちゃんイルカのお知らせ
- 同じくアクアスで2011年6月にナスチャの赤ちゃんが死産という結果になっています。参考 : アクアスブログ お伝えしなくてはならないこと
- 八景島シーパラダイスで2012年に生まれた赤ちゃんはその翌月、7月14日に亡くなっています。
また、名古屋港水族館のように、生後数年してから急死ということもあります。
決して安心して眺めていられるものではないのです。
アーリャが無事出産し、子どもが無事育つことを祈りましょう。
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