広告

2014年7月14日月曜日

コラム 札幌市円山動物園 オランウータン飼育日記の読み方

毎日のように新しい記事が掲載される「札幌市円山動物園 オランウータン飼育日記&円山四季だより」。
写真も多く、読んでいてとても楽しいのですが、オランウータンに軽妙に語り掛けるようなスタイルの記事なので、背景を知らないと読みにくいところがあったりします。 そこで、これから読む人でもわかるように、背景を整理してみました。

オランウータンの基礎知識

まずはボルネオオランウータンという動物について、ごく基本的なところをまとめておきます。
  • ヒト科に属する動物。類人猿。賢いです。
  • 野生ではスマトラ島、ボルネオ島に生息します。
  • 主に樹上で生活します。樹上生活に適した体になっています。
  • 雑食性で、果実などをよく食べます。
  • 子どもはよく遊びます。5~10歳まで母親と暮らします。
  • 寿命は50年を超えます。
  • 野生下ではほとんど道具は使いませんが、飼育下では道具の使い方を覚えてしまいます。
  • 強い大人オスは、顔の両側に出っ張り(フランジ)ができます。
  • 絶滅危惧種です。
もっと詳しく知りたければ、Wikipediaのオランウータンの項目などを参照してください。

弟路郎ファミリーの構成

ブログでよく「弟路郎ファミリー」という言い方がされています。これは札幌市円山動物園で飼育されている3頭のボルネオオランウータンのことです。
  • 弟路郎(ていじろう)・・・父親。顔の両側に出っ張り(フランジ)があります。
  • レンボー・・・母親。フランジの無い大人オランウータンです。
  • ハヤト・・・弟路郎とレンボーの子ども。写真での登場回数が一番多いです。見るからに子どもです。

飼育環境

オランウータン飼育日記に多数写真が掲載されていますし、札幌市円山動物園の公式WEBサイトでも紹介されていますので、おおまかな雰囲気は分かるかと思います。
檻のようなところに閉じ込められるのではなく、樹上生活を基本としたボルネオオランウータンに配慮した、樹があって、地面が土で、明るい飼育施設になっています。
ただし、動物園という特性上、緊急時には動物を収容しないといけないからでしょう。寝部屋は別で、こちらは檻のような施設になっています。ただしこちらも写真を見ればわかるように、十分な広さがあり、明るく清潔な施設になっています。

ブログの背景

吉田飼育員のブログを最初から読んでいくのが確実なのですが、記事はすでに2,000件を超え、写真もたくさんあるので、今から全部復習するのはとても困難です。
2014年7月現在知っておくべきことをまとめておきます。
  • 弟路郎と、レンボー・ハヤト母子は別居中です。
  • 放飼場が隣同士なので、お互いの様子はわかります。
  • ハヤトとレンボーは同居していますが、レンボーのほうが力があり、ハヤトの食べているものを横取りすることがあります。
  • 円山動物園は来園者から頂き物をすることがあります(動物園によってはこういった持ち込みはお断りの場合もありますので注意してください)。
  • 環境エンリッチメントという考え方で、食べ物は簡単にオランウータンに与えるのではなく、時間をかけて探さないと見つけられないように、放飼場のあちこちに故意に隠しています。
これぐらいの知識があれば、オランウータン飼育日記、今日初めて読む人でも楽しめるのではないでしょうか。

オランウータンの見られる動物園

国内では以下の動物園でボルネオオランウータンを見ることができます。類人猿ですので、何度も通ってみると、それぞれの園でそれぞれの人間模様ならぬオランウータン模様を見られることでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿