動物園・水族館ニュース日刊 Zoo Ring: 大宮公園小動物園でいい隠れ場所を見つけたテンジクネズミ他今日押さえておきたい動物園ニュース・水族館ニュースセレクション

セレクション 2015年12月7日号

忙しい人のために今朝のニュースフラッシュから、特に興味深いニュース・記事をピックアップしました。
なお、「※」は当ブログスタッフのコメントです。ネタバレも含まれておりますので、そういうのを気にされる方は、ニュースフラッシュをご参照ください。

テンジクネズミ（モルモット）。Wikipediaより。ライセンス情報。

本日のみどころ

　正直なところ、動物園の動物たちを見て、「迷惑かけてるんじゃないかなぁ」と思ってしまうことがあります。
　放飼場が狭かったり、寒かったり。もっとも、エサは必ずもらえますし、病気になったときにすぐに診てもらえますし、動物園なりのメリットはあります。実際、野生下よりもはるかに長い寿命を得られているわけですし。
　
　さて本日、このようなことをふと考えさせられたのが、大宮公園小動物園のFacebookに掲載されていたテンジクネズミ（モルモット）の写真です。かわいいといえば確かにかわいいのですが。
　大きなウサギのお腹の下に隠れてふれあいタイムをやり過ごそうとしているテンジクネズミ。「ふれあい」が嫌なのかな、とか考えてしまいました。「ふれあい」という言葉は柔らかですし、心優しい子どもたちを育てるために有効なコーナーだとは思う一方で、テンジクネズミたちにとっては負担が大きいのかな、とか。「人とふれあって楽しい」と、そう思ってくれているのならいいのですが。
　
　そしてもう一つは京都市動物園から。人の都合で引っ越しさせられてしまったアジアゾウの美都。新しいゾウ舎に移って1年以上になるのですが、まだグラウンドに出ることができずにいます。新しい施設のほうが快適なはずなのですが、何か足りていないのでしょう。それが何なのか、やはり考えさせられるとともに、美都に申し訳ない気持ちにさせられてしまいます。
　
　でも、決して重たい話ばかりというわけではありません。例えば沖縄こどもの国の子インドゾウの琉美は人との関わりを本当に楽しんでいます。その楽しそうな様子が本日、動画で公開されています。野生下では絶対にできない遊び。ぜひご覧ください。

大宮公園小動物園 > Facebook